HINTS課題解決のヒント

ポスト

2026.07.27

技術と挑戦で物流の未来を切り拓く
社会に広く届けたい 社名に込めた決意

物流機器メーカーのロジスネクストが 4 月 30 日、「三菱ロジスネクスト」からの社名変更にともない読売新聞にタイアップ広告を掲載した。フォークリフトをはじめとする物流機器と物流システムの両面から、最適なソリューションをグローバルで提供する同社。今回の新聞広告は、国内外の約1万 1,000 人の社員の意識を一つにするとともに、様々なステークホルダーへ認知度を高めていくことが狙いだという。この 4 月に新設されたコーポレートコミュニケーション部で発信を担うお二人に話を聞いた。

ロジスネクスト管理本部 コーポレートコミュニケーション部 広報課長の早野友浩氏(右)と広報課 上席主任の加地寛光氏。
同社ではフォークリフトを筆頭に、搬送用ロボット、倉庫管理システム、港湾荷役システムなど、幅広い製品を取り扱っている

あらゆるステークホルダーへ伝えたい、大切な思い

――社名変更に合わせ、新聞広告を出稿されました。その狙いについてお聞かせください。

早野氏    実はニチユ三菱フォークリフトとユニキャリアが統合して「三菱ロジスネクスト」となった 2017 年にも、社名変更の新聞広告を実施しています。ただ今回は「三菱」の看板が外れるという点で少しニュアンスが異なります。ステークホルダーの皆さまの中には、これまで冠していたグループ名が社名からなくなることへの不安や戸惑いを感じる方もいるのではと考え、社名変更をポジティブに受け止めていただけるような情報を発信する必要があると考えました。

ロジスネクストは、4社の物流機器メーカーを源流としている

広報としても、メッセージをしっかり伝えられる機会を増やしていこうと考えていたところに、読売新聞ビジネス局から提案をいただきました。信頼性が高く伝播力の強い新聞での発信、そこに取材力や編集力に裏付けされたタイアップ広告であれば、伝えたい内容を正確に社会に届けられるだろうと考えたのが出稿に至った経緯です。

顧客や取引先に向けた情報発信として、業界紙誌や経済紙にも広告を出しましたが、従業員のご家族をはじめ、この機会に一般の方々にも広く我々の思いを知ってもらおうと、発行部数トップである読売新聞の発信・伝播力に期待しました。

▲2026 年 4 月 30 日 読売新聞朝刊
社名変更当日の紙面で、間野裕一社長とフリーアナウンサー・八木早希さんが同社の取り組みや社名に込めた思いをテーマに対談した様子を紹介した

――新聞広告で大切にしたのは、どのようなメッセージですか?

早野氏 紙面で語られている当社のトップの思いである会社の名前が変わっても我々が目指すべきものは変わらないということと、「ロジスネクスト」という社名に込めた思いです。ロジスネクストというのは「ロジスティクス(物流)」と「ネクスト(未来)」を掛け合わせた造語です。英語では「Logisnext」と書き、間の「S」を数学の積分記号「∫(インテグラル)」に見立てることで、物流現場の課題解決と新たな価値創造を一体化させていくことを意味しています。社名の由来とともに、物流と未来を掛け合わせることで社会課題の解決に貢献していくという私たちの強い決意を伝えたいという思いがありました。

加地氏 当社は総合物流機器メーカーと総称されますが、一般消費者の方の多くは、「物流」というと、トラックや飛行機、船などが大容量の荷物を一度に運ぶ、目に見えてモノが流れる姿を想像されがちだと思います。ですが、消費者の皆さんの手元に荷物が届くまでには、大容量の荷物を集配所で仕分けするという中間工程が欠かせません。一般の方の目に触れないそうした中間工程で活躍するフォークリフトや搬送システムまでを総称して物流機器と呼んでいるということを、改めて理解していただく機会を作れたのではないかと考えています。

新聞広告を起点に、海外向け発信やテレビ展開も

――今回は間野社長と、フリーアナウンサー・八木早希さんの対話形式の広告でした。

加地氏   単独インタビューだと、当社の言いたいことばかりを羅列した製品カタログのような広告になってしまうのではないかという危惧がありました。八木さんとの対話によって客観的に引き戻す目線が生まれ、弊社の取り組みをあまりご存じない方にとっても分かりやすい広告になったのではないかと思っています。

早野氏 たとえばフォークリフトでトラックへ荷積みする作業を自動化するなど、物流機器メーカーとして技術革新を進めるとともに、人手不足という業界の課題を解決するソリューションも提供していることを、具体的に伝えることができたと思っています。

――Web のタイアップページでは英語版も作られました。

早野氏 当社は国内 5 拠点、海外 5 か国 7 拠点の製造ネットワークを有し、売上比率の 7割を海外事業が占めるグローバル企業です。海外の従業員、その家族に向けて新聞広告の内容をそのまま齟齬なく伝えられたことは非常にありがたかったです。

読売新聞オンラインでは、日本語版に加え英語版のタイアップページを制作した

加地氏 今回は新聞広告に加え、Web でのタイアップページ、BS日テレの番組「コーポレートファイル」での取り上げと、多角的、立体的な展開ができました。一緒に作り上げたコンテンツを新聞紙面だけで終わらせてしまうのは非常にもったいないと感じていたので、いろいろな形で我々の意思をまっすぐ発信できる機会をいただけたことをうれしく思っています。

©BS日テレ
間野社長へのインタビューは、BS日テレ「コーポレートファイル」でも実施された

――一連の展開に対する社内外の反響は、どうでしたか?

早野氏  社内では好意的な意見が多く寄せられ、あらためて社員一人ひとりが「ロジスネクスト」という社名を大事にしていきたいと思うきっかけになったと感じています。当社はもともと国内物流機器メーカー 4 社からなる集合体で、それぞれに育んできた文化、環境があります。それを踏まえた上で、「ロジスネクスト」として一体感とエンゲージメントを高め、思いを一つに目指すべきところへ一緒に向かっていこうという契機にできたのではと手応えを感じています。

加地氏 広告反響調査では、紙面に掲載されたレーザー誘導方式無人フォークリフトの写真を見て、「未来を感じる」「外観がモダンでフォークリフトのイメージが変わった」などの感想をいただきました。今販売している製品を見ていただくだけでも、未来感というのは伝わるのだなという気づきがありました。

これからも企業理念と取り組みを、広く正確に伝えるために

――今後の広告活動は、どのようにお考えですか。

早野氏 ターゲットによって媒体を使い分けたいと考えています。ビジネスパーソンや業界向けには、専門紙や経済紙の活用が有用です。一方で、当社がキーコンセプトにしている「安心・安全」「自動化・自律化」「脱炭素」への取り組みなど、従業員やそのご家族、当社を就職先の1つに考えてくれている学生さんにも広く発信していく時には、広く社会に情報を届けられる読売新聞で発信していきたいと思っています。

加地氏 3つのキーコンセプトは、一見別々のもののように見えて、向いている方向は同じです。3つの中でプライオリティーを付けるのではなく、どれも同時進行で高めていくものであり、そうしたメッセージを新聞という媒体で発信していきたいと思います。

――社名変更を経て、さらなる飛躍が期待されますね。

早野氏 当社は 2035 年にフォークリフトの電動化率を 90%にするという目標を掲げています。エンジン車からバッテリー化への動きは世界中で進んでおり、日本でも現在 70%まで高まっていますが、その流れをさらに加速させていきます。また AI カメラやセンサーを活用した自動検知・自動ブレーキ制御システムなどの技術革新を進め、市場が求める安全性に対するニーズにも応えていきます。当社のパーパス「パイオニア精神とテクノロジの力で物流の安全、自動化、脱炭素を実現し、世界の人々を笑顔にする」をぶれずに、実直に積み重ねていくことで、これからも社会貢献を続け、持続可能な物流の未来を切り開いていきたいと考えています。


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