HINTS課題解決のヒント
企業の課題解決の手段にWeb制作を――YBSで発揮するWebサイト構築の真価【コンソーシアムパートナーズ②】
読売新聞の信頼性を基盤に、読売グループの多彩な機能や知見を掛け合わせ、企業や社会の課題解決を支援するYOMIURI BRAND STUDIO(以下、YBS)。その大きな特徴の一つが、それぞれ異なる専門性を持つコンソーシアム企業との連携だ。多様な知見を組み合わせることで、クライアントごとの課題に応じた最適なソリューションを提供している。
今回はコンソーシアム企業の一社である株式会社エートゥジェイに、Webサイト制作にとどまらず、要件定義から運用・改善、さらにグロースまで伴走する強みのほか、読売グループとの協業によって広がる可能性について、株式会社エートゥジェイ代表取締役社長の飛鷹祐哉氏と、Webソリューション統括部CMSグループ部長の西阪憲文氏に話を聞いた。

(右)株式会社エートゥジェイ Webソリューション統括部 CMSグループ部長 西阪 憲文氏
DXとグロース支援をワンストップで提供
――主たる事業領域について教えてください。
飛鷹氏 当社は2007年の創業以来、Web制作を軸に事業を展開してきました。現在は大きく二つの事業を展開しています。一つ目はDX領域です。自社開発CMS「SiteMiraiZ(サイトミライズ)」を中心に、企業や大学などのWebサイト構築を手掛けています。二つ目はグロース事業です。ECサイトやBtoBサイトを中心に、サイトを構築するだけではなく、KGIやKPIを共有しながら改善のための運用支援まで伴走しています。初期コンサルティングから分析、改善提案まで、一貫して支援できることが特徴です。
西阪氏 SiteMiraiZはCMSを提供するだけではありません。サーバー環境の提供や24時間365日の有人監視、保守・運用まで一社で対応しています。作って終わりではなく、その後も安心して運用いただける体制を整えています。
セキュリティ要件の厳しい企業や公共性の高い組織への導入実績も多く、システム面での信頼性も当社の大きな強みです。

――YBSコンソーシアムへ参画された経緯について教えてください。
飛鷹氏 YBS立ち上げ当初からご縁があり、初期メンバーの皆さまと交流があったことが参画のきっかけです。立ち上げフェーズから携わらせていただき、現在まで継続して連携しています。 YBSは読売新聞グループの信頼性をベースに、さまざまな専門企業が集まる組織です。当社が培ってきたWeb制作やDX、グロース支援の知見を組み合わせることで、クライアントへ提供できるソリューションの幅も広がると考えています。

上流工程から企業の課題解決を支援
――Web制作会社は数多くありますが、エートゥジェイが評価されているポイントはどこだと考えていますか。
西阪氏 特に大切にしているのは要件定義です。お客様からいただいたご要望をそのまま形にするだけではなく、「本当に解決すべき課題は何か」を一緒に整理することを重視しています。そのため、できる限り対面でコミュニケーションを取りながら進めています。オンラインだけでは把握しきれない情報も多く、実際にお会いすることで初めて見えてくる課題も少なくありません。
飛鷹氏 加えて、お客様からよく言われるのが、体制面の安心感とスピード感の両立です。私たちは東証プライム上場のソフトクリエイトホールディングスのグループ会社ですので、長期の運用をお任せいただく上での安定性や、セキュリティ・ガバナンス面の基盤があります。一方で、会社の規模としては小回りが利くサイズなので、意思決定が早く、ベンチャーのようなスピード感でご提案から実行まで動ける。「大手の安心感と、小さい会社の速さのいいとこ取り」とおっしゃっていただくことがあり、これは私たちの立ち位置をよく表していると思います。
――顧客からは最近どのような相談が増えていますか。
西阪氏 BtoB企業では「問い合わせを増やしたい」という相談が非常に増えています。また、採用強化を目的としたWebサイトの見直しも多いですね。一方で、「WordPressで構築したものの保守してくれる会社がなく困っている」「セキュリティ面を強化したい」といった相談も増えています。
飛鷹氏 サイト制作の依頼であっても、実際には経営やマーケティングの課題が背景にあるケースが少なくありません。例えば採用サイトの相談でも、本質的には「会社の魅力が伝わっていない」「企業ブランドをどう表現するか」という課題が隠れていることがあります。
私たちの目的はWebサイトを制作することではありません。要件定義から運用まで伴走しながら、企業の課題を解決するための手段としてWebを活用しています。だからこそ、制作そのものではなく、お客様自身も気づいていない課題を引き出し、最適な解決策を提案することを何より大切にしています。

AI時代に求められるWeb支援の在り方
――近年、お客様から寄せられる相談内容にも変化はありますか。
西阪氏 近年特に増えているのが、AIの普及による検索環境の変化への対応です。以前は、「SEOで検索順位を上げたい」という相談が中心でしたが、最近では「AI検索にどう対応すればいいのか」「自然検索からの流入が減ってきた」といった相談が目立つようになりました。
私たちは、そのような変化に対応するため、AI検索を見据えた初期分析サービスを提供しています。現状を分析したうえで課題を整理し、サイト構造の改善やコンテンツ戦略まで含めてご提案しています。
また、「AIでコンテンツを作ってみたものの、思うような成果につながらない」という相談も増えています。AIは非常に便利なツールですが、一定水準のアウトプットを効率よく作成できる一方で、企業ごとの強みやブランド、ターゲットに合わせて80点、90点へブラッシュアップするには、人の知見や経験が欠かせません。だからこそ私たちは、AIを活用しながらも、人の知見や経験を組み合わせることで、お客様の成果につながる支援を行っています。
飛鷹氏 自治体や大学、大規模企業のようにコンテンツ量が膨大なサイトでは、AIを活用したサイト内検索やチャットボットへの関心も高まっています。従来のチャットボットは、事前にシナリオを細かく設計する必要がありました。しかし現在では、サイト全体の情報をAIが読み取り、曖昧な話し言葉で質問しても適切な回答を返せる仕組みが実現しています。さらに、PDFなどの資料も検索対象にできるため、情報量が多い組織ほど導入効果は大きくなります。
西阪氏 こうした変化を踏まえて、私たちが入り口としてご提供しているのが「LLMO診断」です。自社のサイトがAI検索でどのように扱われているのか、引用されやすい構造やコンテンツになっているのかを分析し、課題を整理したうえで、サイト構造の改善やコンテンツ戦略までご提案します。「AI検索対応と言われても、何から手をつければいいかわからない」という企業様がほとんどですので、まず現状を可視化するところからご一緒しています。診断で終わりではなく、その後の改善・運用まで伴走していくのが私たちのスタイルです。


制作するだけじゃない、課題解決に向き合う姿勢が大事
――こうした時代だからこそ、「ぜひ相談してほしい」と考えるテーマはありますか。
飛鷹氏 「問い合わせが増えない」「採用に苦戦している」「マーケティングを改善したい」といった、経営や事業に関するお悩みからご相談いただきたいですね。
サイト制作はあくまで課題解決の手段です。ご相談いただく段階で何を解決すべきか整理できていなくても、要件定義を通じて現状を整理し、最適な施策をご提案できます。
西阪氏 実際、お客様自身が気付いていない本質的な課題を一緒に整理するケースは少なくありません。「サイトをリニューアルしたい」というご相談でも、お話を伺ううちに、本当に向き合うべきテーマは採用だったり、営業活動だったりすることがあります。
そうした背景を丁寧にヒアリングし、本当に解決すべきテーマを整理しながらプロジェクトを進めることを、私たちは何より大切にしています。

読売グループと連携してより大きな価値を創出していく
――今後、YBSとの協業を通じて取り組んでいきたいことを教えてください。
飛鷹氏 読売新聞グループには、高い信頼性に加え、多様なメディアやコンテンツ、顧客基盤があります。私たちだけでは接点を持つことが難しかった企業や案件にもアプローチできるようになり、YBSを通じて新たな価値を提供できると考えています。
特に当社が強みとする、大学や公共性の高い組織に向けた高セキュリティなWeb構築や、BtoB企業のリード獲得といった領域では、グループの信頼性と掛け合わせることで非常に強いシナジーを生めるはずです。 サイト制作だけでなく、その後のマーケティング支援やグロース施策まで含めて伴走できれば、企業の課題解決にさらに貢献できると考えています。

西阪氏 広告やWebサイトだけではなく、イベントやキャンペーン、コンテンツ制作など、読売グループが持つさまざまなアセットと私たちの技術・ノウハウを掛け合わせることで、より幅広い提案ができるのではないでしょうか。最近では、企業のマーケティング施策も単一の施策だけで成果を出すことは難しくなっています。複数のチャネルを組み合わせた統合的な取り組みが、これまで以上に重要になっていると感じています。
そうした中で、読売新聞グループの信頼性と、私たちが持つデジタルやグロース支援の知見を組み合わせることで、クライアントに対してより大きな価値を提供できると考えています。
「堅牢なシステム基盤を作りたい」「システム構築後の運用・改善まで一気通貫で任せたい」というクライアントのニーズに対して、 制作会社という枠を超え、企業の事業成長に伴走するパートナーとして、YBSとともに企業の課題解決に貢献し、新たな価値を創出していきたいですね。