PR

Planned and Produced byYOMIURI BRAND STUDIO

Commission for the Promotion of Peruvian Exports and Tourism

Coffees from Peru

SCROLL

Coffees from Peru

多彩でユニークな
風味とアロマ
ペルー産コーヒーの
絶妙な味わいを知る

世界さまざまな地域の
ユニークな風味を見つけ、味わう楽しみ方が、
コーヒー愛好家の間で広がっている。

その中でも注目されている
コーヒー産地が南米のペルー。

徹底した品質管理と
サステナビリティー(持続可能性)に力を入れ、
畑のテロワール(土壌や気候など
生育地が持つ様々な特徴)が
コーヒー豆一粒一粒に反映されているからだ。

ソフトな酸味、滑らかなボディ、
そしてふわっとひろがる豊かな、
まさに馥郁ふくいくたる香り…。

ペルー産コーヒーの絶妙なバランスを
味わうこと、
それは生物多様性が世界で
最も高いレベルにある、
その国の特質を知ることでもある。

ユニークな風味との
出会い

百聞は「一飲」にかず。予備知識なしで、職場の同僚が専門店で買ってきてくれたペルー産のコーヒー豆を自宅でいて飲んでみた。ペルー北部にあるフェアトレードに力を入れる農協が所有する単一農園で採れたコーヒー豆。品種はアラビカ種のティピカとカトゥーラで、精選方法は水洗式のウォッシュド。焙煎はシティーローストに。有機栽培・レインフォレスト・アライアンスの認証も受けていて、豆の素性はすこぶるいい。価格は100グラム750円。量販店でいつも買うタンザニア産のキリマンジャロとコロンビア産の豆のブレンドに比べると高価だが、良質な豆を扱う専門店の中では一般的な価格だという。コーヒー通に言わせると、「むしろ良心的」らしい。

ペルー産の豆は、専門店に大抵置いてあり、近年はコーヒーのチェーン店でも扱われるようになった。日々の生活でコーヒーが身近にないと落ち着かないたちで、缶コーヒーから伝説の喫茶店店主のれたものまで様々なコーヒーを試してきたが、ペルー産のコーヒーを飲むのは実は初めて。

コーヒー豆をミルでやや粗めに挽いて、ハンドドリップでいつもより丁寧に淹れてみた。摘みたてのコーヒー豆のルビー色を濃くしたような赤褐色の液体から優しい香りが立ち上る。口に含むと、滑らかで上品な風味が広がる。酸味と苦みは控えめなのに、重厚なボディ。後味にかすかな甘味も感じる。いつも飲んでいる角張った風味のコーヒーとはずいぶん違う。奥ゆかしいのに、しっかりと印象に残る。こんなコーヒーを飲んだのは初めてだ。ありきたりだが、美味しい。レベルが高いのに誰からも受け入れられやすい味わいだ。

家族経営の農園、
多様な産地が個性を
際立たせる

もっとも、これだけがペルーのコーヒーではないという。実は良質な豆を生産する農家の多くが小さな家族経営で、0.5~5ヘクタールの小規模な農園が中心。約22万3000の家族がコーヒー豆を丁寧に栽培している。フランスワインにたとえると、大企業による経営が中心のボルドーに対して、家族経営が主なブルゴーニュのワインと似ている気がする。同じブドウ品種を使っているのに隣り合わせた畑でも味わいが全く異なるように、ペルー産コーヒーの味わいも農園によって実に多彩なのだ。ブルゴーニュワイン同様、フィネス(洗練された上質さ)を楽しめるのが、ペルー産のコーヒーの特徴だと言ってもいいだろう。

ペルーは日本からだと地球を半周した南米の西側に面した国で、マチュピチュなどインカ帝国の栄華をしのばせる世界遺産などでも知られる。南米ではブラジル、コロンビアに続くコーヒー豆の産地でもある。その産地は南北に10の地域に分かれ、基本的にはアンデス山脈の東斜面、標高800~2000メートル付近が生産エリアだ。中でも1200~1800メートルの地帯は良質でユニークな味わいを持つコーヒー豆の生産エリアとして国際的な注目を集める。今回試飲したコーヒーに使った豆も1700メートルの高地で栽培されていた。

日本とペルーは地理的には離れているが、伝統的に親密な関係が続いている。2019年には日本人のペルー移住120周年を両国で盛大に祝ったばかり。明治時代末から大正時代にかけて、ペルーに移住した日本人たちがチャンチャマヨ渓谷に入植して、輸出用の高品質な豆の生産に取り組んだという歴史も残っている。

国際的に認められた品質、
こだわりの生産プロセス

近年はペルーのコーヒー業界全体の努力により、農産物振興団体(AVPA)や国際コーヒーテイスティングなどの専門イベントでも多くの賞を獲得。2010年に全米スペシャルティー・コーヒー協会(SCAA)が行った品評会で最優秀になり、16年からは最も権威ある品評会「カップ・オブ・エクセレンス」に生産国として参加するようになるなど、その品質は国際的に評価されるようになった。18年にはペルーのスペシャルティ―・コーヒーが世界に広く知れ渡るよう「Coffees from Peru」というセクターブランドが立ち上げられた。

ペルー産コーヒーは、サステナビリティ―とトレーサビリティーに力を入れているのも特長だ。コーヒー豆の栽培、収穫、精選処理などは、伝統的な手法に従い栽培者それぞれの農園で作業される。世界中の消費者は、どのような場所でどのように栽培され、出荷されたか、コーヒーの来歴を追跡することができる。このような生産プロセスを通じて、社会的・文化的発展、生産者の生活の質の改善、環境や生物多様性の保全に繋げている。

家族経営によって注意深く栽培され、地域のテロワールを十分吸収したペルー産のコーヒーは、品質を追い求める人が必然的に出会うコーヒーだ。その味わいは多彩で、一言で言い表すことは難しい。ただ、飲み終わってからも続く、コーヒーの複雑で深い余韻がレベルの高さを雄弁に物語ってくれるだろう。ペルーからもたらされたコーヒーは、私たちを新しい味覚と嗅覚の体験にいざなってくれる。