オンデマンド乗り合い交通の一つとして全国各地で実証実験が行われてきたのが、AI運行バス。見えない壁や制約を超えるコミュニケーションを支援するNTTドコモの取り組み「For ONEs」の一つだ。
利用者はスマートフォンのアプリや電話で予約してバスを呼び出す。AI(人工知能)が最適な車両を選び、最も効率のいいルートで目的地まで運んでくれる。運行ダイヤにもルートにもとらわれず、乗りたい時に行きたい場所まで行ける、未来の交通システムだ。
今のところ、日本の高齢化と人口減少は避けられそうにない。今後、車を運転できなくなる人が増える一方、人口が減少した地域ではバス路線が廃止されたり、減便になったりすることが予想される。バスや電車が運行していても、運行ルートから外れていて、目的地まで行くのが困難な場合もある。お年寄りや妊娠した女性、幼児を連れた人などは、通勤ラッシュの電車やバスに乗るのは困難で、危険でもある。AI運行バスは、そんな様々な問題を解決するシステムとして、期待されている。
*AI運行バスはNTTドコモが提供する移動需要に応じた最適運行を行うオンデマンド乗合交通システムです。11月30日より前橋市にて実証実験が行われています。