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地方の人材不足に新戦力 外国人留学生で活路拓く
日本の大学、専門学校等で学ぶアフリカ出身の留学生が増えている。日本学生支援機構の調査(2019年1月発表)によると、日本の高等教育機関に在籍するアフリカ出身留学生は2223人と、4年間で8割以上増加している。地域別でみると、アジア、欧州、北米に次ぐ規模だ。
アフリカの経済発展などを踏まえ、2013年6月、日本政府は新たな人材育成策として、アフリカ人留学生に対し、大学院修士課程と企業研修を組み合わせた5年間で、1000人規模を受け入れるプログラムを発表した。こうした施策も、留学生増加の背景にあるとみられている。
専攻分野別でみても、産業発展に貢献する工学や農学、衛生環境改善に有用な保健、さらには経済学など成長戦略の基礎となる社会科学など、幅広い領域にわたっている。
アフリカ経済は、資源開発ブームを背景に2010年まで10年連続で、世界平均を上回る高い実質経済成長率を達成するなど、力強い拡大が続いている。
アフリカ全体のGDP(国内総生産)を需要項目でみると、6割超を占めるのは民間消費だ。今後も消費拡大が期待されているが、その根拠となっているのが人口の増加だ。国連の調査によると、20年に13億4000万人に達し、40年には20億人を突破する見通しだ。アジア人口が55年以降、減少に転じると言われているのに対し、アフリカ人口は、その後も拡大すると推計されている。48年には世界人口の4人に1人がアフリカ人になると試算されている。
日本での意欲的なアフリカ出身留学生の増加は、こうした急速な経済発展が後押ししている。日本と同様に、欧米や中国などでも、戦略的にアフリカ人留学生を多く受け入れる動きが進んでいる。
ただ最近は、日本で留学や研修を終えたアフリカ人で、引き続き知見や技術を高めたいと考え、日本企業での就職を希望する若者も少なくない。こうした若者は、人材不足に悩む日本の中小企業にとって、高い技術をもった有望な戦力となりうる。実際にアフリカ人材を採用し、成果をあげる事例が、日本各地の製造業、サービス業、農業などの分野で出始めている。巨大な人口を抱えるアフリカ大陸向けの商品開発や、顧客開拓での分野での活躍も期待されそうだ。
アフリカ若手人材の詳しい情報は、
外務省アフリカ人材お問い合わせ窓口まで
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